内視鏡検査は「症状が出たら受けるもの」というイメージがありますが、どのような状態で検討すべきかを正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。ここでは、受診の判断材料となる代表的な症状や見逃しがちな異変について解説します。
慢性的な胃の不快感や胸やけ
胃の不調といっても、軽い胃もたれや胸やけであれば市販薬で済ませてしまう人も多いでしょう。しかし、週に何度も繰り返したり、食後に必ず違和感がある場合は注意が必要です。こうした症状は胃食道逆流症や慢性胃炎、さらには潰瘍や初期の胃がんといった疾患の可能性もあるため、内視鏡検査による粘膜の状態確認が重要となります。単なる食べすぎや疲れと思わず、習慣的な症状が続くようであれば一度医師に相談するのが安全です。
便通の変化や血便などの腸の異常
便秘や下痢が長引く、便の色が黒っぽい、血が混じるといった便通異常も内視鏡検査の適応となります。特に大腸がんやポリープ、炎症性腸疾患などの初期段階では、軽度の症状しか現れないことも多くあります。便潜血検査で陽性反応が出た場合も、大腸内視鏡での詳細な観察が必要です。年齢が高くなるにつれてリスクも増えるため、症状が軽くても油断せず専門医の判断を仰ぐことが望ましいです。
「いつもと違う」小さな変化も見逃さない
吐き気が続く、食欲が落ちている、食べ物の飲み込みにくさを感じるといった、なんとなく調子が悪いという状態も検査のきっかけになります。こうした症状は漠然としているため見逃されがちですが、実際には消化器系の異常を示す重要なサインである場合も少なくありません。体調の変化を「加齢のせい」や「忙しさのせい」と片付けず、日々の違和感を観察することで、検査の必要性に気づくことがあります。